1/5(木)-3/5(月) 「シルクロードを彩る人工の華 古代ガラス」 天理大学附属天理参考館新春展
奈良県天理市の天理大学附属天理参考館では、新春展として「シルクロードを彩る人工の華 古代ガラス」が開催されています。
3/5(月)まで。
展示では、当学会会員の中井泉東京理科大学教授・同研究室による協力の所蔵品の正倉院型ガラス碗の分析が行われ、その結果も報道されています。
(別エントリー 中井泉(教授。東京理科大)研究室 天理参考館ガラス碗を分析に協力 新説として報道 にて紹介)
記
会期/2012年1月5日(木) ~ 3月5日(月)
会場/当館3階企画展示室
・開館時間午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
・休館日毎週火曜日
・入館料大人400円、団体(20名以上) 300円、 小・中学生200円(学校単位の団体は無料・事前申し込みが必要)
※上記料金にて常設展示もご覧いただけます
トーク・サンコーカン
1月28日(土)「古代ガラス研究の現在ー西アジアから地中海沿岸地域ー」 飯降美子(当館学芸員)
2月25日(土)「シルクロードのガラスーササン朝ペルシアからイスラーム時代ー」巽善信(当館学芸員)
3月17日(土)「古代日本のガラス」高野政昭(当館学芸員)
・列品解説 1月26日(木)午後2時30分~ 2月27日(金)午後1時30分~ 当館学芸員が3階企画展示室にておこないます
・ホームページ 天理大学附属天理参考館
・展示に付いて(プレスリリースより)
今日、私たちの身のまわりには、たくさんのガラス製品があふれています。容器や窓ガラスはもちろんのこと、照明具、レンズ、テレビなどの液晶ディスプレイ、光ファイバーなどなど、今や日常生活の中で欠かせない人工の素材です。様々な色と形に加工できるガラスは、人類の歩みとともに発展してきました。
その歴史は古く、約6000年前のメソポタミヤにまでさかのぼります。はじめは石の表面にガラス質の膜を薄くかぶせた釉(うわぐすり)として知られていました。そのうちガラスは単体で用いられるようになり、ビーズなどの装飾品や容器などが作り出されました。そして約2000年前にローマ帝国内で吹きガラス製法が開発されると、大量生産が可能になり、飛躍的に普及します。下の写真のような西方のガラスはシルクロードを渡り、中国、朝鮮半島、日本にまでもたらされました。それまで日本人が目にしたことのある器といえば、陶器や金属器です。宝石のように美しく、光を通す透明なガラス器は、当時の人々にとって神秘的で魅惑的にうつったことでしょう。これらが正倉院宝物として大切に受け継がれてきたことは、異国からもたらされた美しい器への憧れを物語っています。
本展では、当館の所蔵するエジプト、ローマ、ペルシア、イスラム、中国のガラスを中心に約80点を展示します。各時代、地域の特徴を解説しながら、古代の東西交流の一端を垣間見たいと思います。また、本展に向けて行ってきた収蔵品の蛍光X 線による成分分析の調査結果を公表する予定です。その科学的データが明らかにする事実は・・・?最新の研究成果もあわせてご覧頂きたいと思います。
///日本ガラス工芸学会 ///
ガラスの研究者、愛好者、制作者をはじめ、ひろくガラス全般に関わる人々からなる団体です。
会員相互の連繋、情報交換などによって、ガラス研究やガラス文化の振興をはかることを目的としています。
会の趣旨にご賛同いただける方ならどなたでもご入会いただけます。
HP 日本ガラス工芸学会 j-glass.org
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